よく漢方薬で言われるのが、その効果は足し算ではないということです。
漢方処方は、通常は複数の生薬が組み合わさってできています。漢方処方は生薬単味で使われている処方はほとんどなく、有名なところではのどが痛い時などに用いられる『甘草湯』があります。
漢方処方の中で複数の生薬が組み合わさっているのは、薬効の増強が図られていたり、適応症の拡大が狙われていたり、あるいは毒性の抑制の意味合いがあったりします。
生薬の『麻黄』をみてみると、
葛根湯等でみられるとおり『桂皮』と組み合わされることによって発汗作用が強くなります。
麻杏甘石湯は、『桂枝』ではなく『石膏』が『麻黄』と組み合わさることにより逆に汗を止める働きがでてきます。
『半夏』はそのまま舐めるとわかりますが、かなりえぐい味がします。そのえぐみや催吐作用を抑えるためによく『生姜』と組み合わせされたりします。
●漢方物語の”君(くん)””臣(しん)””佐(さ)””使(し)”
漢方薬は、単味ではないからといって、適当に生薬を組み合わせているわけではありません。
一般的には”君臣佐使”の考え方に沿って作られています。これは漢方処方を組むときの基本的な考え方で、多くの処方はこの考え方に基づいています。漢方処方を構成している生薬には、それぞれ『君薬』『臣薬』『佐薬』『使薬』の働きがあります。
『君薬』:治療の主体となる主薬
『臣薬』:君薬を助けて治療効果を高める
『佐薬』:随伴症状を治療したり、副作用を抑制したりします。
『使薬』:各薬物を病変部位に到達させたり、他の薬を調和したりします。
さらに細かく分類すると『佐薬』は、『佐助薬』『佐制薬』『反佐薬』に分けられ、『使薬』は、『引経薬』『調和薬』に分けられます。
『佐助薬』:君薬や臣薬と協同して働き治癒作用を増強
あるいは随伴症状を直接に治療
『佐制薬』:君薬や臣薬の毒性を消したり減らしたり、君臣薬の猛烈性を抑える。
『反佐薬』:君薬・臣薬とは性味・効能が相反しているが、その効能を補佐した効果を現す。(相反組成)
『引経薬』:処方中の諸薬を経絡を通して患部に導く
『調和薬』:処方中の諸薬を調和させる薬物
君臣佐使の説明としては四味の麻黄湯がよく説明として出されます。
甘草単味の甘草湯や、甘草と桔梗の2生薬のみの桔梗湯では、とうぜん4より少ないので、君臣佐使の4つはありません。
例えば、麻黄湯だと次のようになります。
【麻黄湯】:麻黄(君薬)+桂皮(臣薬)+杏仁(佐薬)+甘草(使薬)
●葛根湯の君臣佐使とは
それでは、漢方といえば「葛根湯」と言われるほどの代名詞的な葛根湯はどうなるのでしょうか。
葛根湯にはいろいろな生薬が入っていて、桂枝湯の構成生薬に葛根と麻黄が追加されたという見方もできます。
葛根湯の主な目的は首筋のコリを改善し、発汗解熱すると考えることができます。そうしますと
葛根:首筋のこわばりを改善する(君薬)
麻黄:優れた発汗解熱効果をもつ(君薬)
桂枝:発汗を促し葛根・麻黄を助ける(臣薬)
生薬:健胃・滋養強壮効果があります(佐薬)
大棗:健胃・滋養強壮効果があります(佐薬)
芍薬:鎮痙鎮痛作用(使薬)
甘草:鎮痙鎮痛作用(使薬)
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