もの忘れに特効のツボについてご紹介します。
記憶力に良いとして手首と肘の内側のちょうど中間点にあたる郄門(げきもん)や手首の横の線の小指側の凹んだ所にある神門(しんもん)というツボがあります。頭なのに手のツボと思われるかも知れませんが、これは経絡(けいらく)という気や血の流れの中で、その流れが滞りやすい部分がツボすなわち経穴(けいけつ)になっているからです。

●もの忘れという状態を東洋医学的に説明すると?
もの忘れという状態を東洋医学的に説明していくと、気や血の不足、老化や体力の低下による精の不足ということから、もの忘れの回数が増えたりします。そこでツボを刺激してあげることで、全身症状がよくなると、症状が改善されていきます。

まず気の不足ですが、昔から「病は気から」というように気の不足は全身の不調に直結します。気とは西洋医学には無い概念ですが、わかりやすくひと言でいうと「身体のエネルギー」ということになるのかと思います。新陳代謝が悪くなり、イライラや不眠など精神的に不安定な場外になります。
血の不足は、血が「身体に栄養を与える滋養作用をもつもの」という概念から、顔色が悪くなったり、目がかすんだり、めまいがしたりします。当然頭への血のめぐりみたいなものも悪くなり、もの忘れの原因ともなるでしょう。
精の不足ですが、精とは食事からとった栄養でつくられる生命活動のエネルギー源というべきものです。これが老化や体力低下で衰えてくると、生命活動のエネルギー源が少なくなり、物覚えが悪くなったりしてしまいます。

●もの忘れに特効のツボ 四神聡(ししんそう)
もの忘れに特効のツボというものがあります。
このツボは、奇穴(きけつ)というもので、経絡に所属しないツボで、特定の症状に効果のあるツボです。

四神聡の効果は、字からも想像できます。「四」は四つのツボ、「神」は精神、「聡」は聡明。
四神聡は、頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というツボから3cmほど前後左右にずれたところにある4つのツボです。つまり前後左右4ヵ所、四神聡のツボがあります。そして精神状態を落ち着かせ、頭をスッキリさせる効果のあるツボです。
何となく頭がボーッとしてスッキリしない、抑うつ状態、不眠などの精神状態にあるときに、指圧したりつまようじ鍼などで軽く刺激すると頭がスッキリしてきます。
頭痛、不眠症、めまい、健忘症に有効で、鎮静作用により精神を安定させ、視力を回復したり耳の聞こえを良くしたりするのにも用いられます。

百会とともに四神聡は、いずれも頭のツボであるが、これらを刺激することで自律神経のバランスが是正されると言われています。自律神経のバランスが是正されることから、百会と四神聡を刺激するとこで幅広い効果が期待されています。

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