今回は頭の体操です。
いろいろな人の意見を聞いて、それを論理的にまとめ正解を導き出していく能力というのは非常に大切な能力です。
何が真実で何がウソかを見抜くという力は、仕事をやる上でも、いろいろなことを学習していく上で本質を見抜いていくのにも、欠かせない能力です。

今回は、頭の体操の中でも、客観的に物事を見る目を養うための問題になっています。
他人の目で見ることができる自分! 言葉でいうのは簡単ですが、これがなかなかできない者です。

そんな力を養うために、3人のウソつき君に登場してもらいました。

ここに5人の兄弟がいます。
太郎、次郎、三郎、四郎、五郎ということにします。この兄弟のうち2人は絶対にウソを言わない正直な性格をしています。
しかし、残りの3人は平気でウソをつきます。

そこで5人に話を聞いてみました。
太郎 : 次郎はいつもウソばっかり言ってるんだ
次郎 : いやいや、太郎兄さんこそウソつきだよ
三郎 : それより、僕は四郎がウソつきだっていうことを知ってるよ
四郎 : この兄弟の中でウソをつかない正直者は次郎兄さんと、弟の五郎だよ
五郎 : 太郎兄さんと三郎兄さんはいつもウソばっかり言って困るんだよ

さて、この兄弟でウソをついていない2人は、誰と誰でしょうか?


まず、太郎と次郎の言ってることを比較しよう。
太郎の言っていることが本当だとすると、次郎の言っていることはウソになり、次郎の言ってることが本当だとすると、太郎の言ってることはウソになります。
つまり、太郎か次郎のどちらかがウソをついていることになります。そうでないと矛盾してしまうからです。

次に注目したいのが四郎のセリフです。もし彼が言ってることが本当であれば、次郎と五郎はウソを言っていないことになりますが、四郎の言ってることが本当だと過程したときの話なので、そうすると正直者は次郎と五郎と四郎の3人になってしまいます。

したがって四郎はウソつきということになります。
四郎がウソをついているのだから、次郎と五郎が正直者というのもウソになるので、ウソつきは次郎と四郎と五郎になります。
よって、正直者は、太郎と三郎ということになります。

他の人の発言で、確認してみましょう。
正直者 : 太郎・三郎
ウソつき : 次郎、四郎、五郎

まずは正直者の言い分
  太郎 ⇒ 次郎はウソつき
  三郎 ⇒ 四郎はウソつき

ではウソつきの言い分
  次郎 ⇒ 太郎はウソつき ⇒ 次郎がウソつきだから太郎は正直者
  四郎 ⇒ ウソつきじゃないのは次郎と五郎 ⇒ 四郎がウソつきだから次郎と五郎はウソつき
  五郎 ⇒ 太郎と三郎はウソつき ⇒ 五郎がウソつきだから、太郎と三郎は正直者

検証どおり、一致しましたね。

そうです。 正直者は、太郎と三郎でした。

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