寝ているはずなのに、なぜか疲れが取れない、昼間やたら眠くてよくうとうとしてしまうといったことがあるばあいは、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

■朝疲れがとれないだけではすまされない、本当の恐ろしさ
睡眠時無呼吸症候群と聞くと、単なるデブがよく夜中にちょっとだけ呼吸が不規則に停止するやつでしょ?
呼吸が止まるから、その間酸素不足になり、そのため身体が休まらないので、朝起きたときもなんとなく疲れが取れていないといった状態なんでしょ?
確かに、正解といえば正解ですが、それだけではない、もっと恐ろしいことがあるのです。

呼吸が止まって酸素不足になると、その呼吸が再開されたときに血液中に酸素の量が急に増えてきます。そうすると血中に活性酸素が発生してしまいます。活性酸素といえばおわかりのとおり、血管を傷つけたりして、悪さを働きます。
さらに無呼吸の繰り返しで酸素の量が一定しないと、血圧を調整する機能も弱くなり高血圧になりやすくなります。そしてインスリンの働きも弱めてしまう効果もあるので、睡眠時無呼吸症候群の場合は、高血圧や糖尿病になりやすいと言われています。

■やせ女性もなる! デブな男性だけの話でしょ?は大間違い
どうせ、睡眠時無呼吸症候群って、体重も自己管理できないデブの中年オヤジの話でしょ? 
なんて、ちょっとそこの お姉さん! あんまりじゃないですか!!!
そんなこと言ってていいんですか?

なんて寸劇はこのくらいにして本題へ!

実は、やせてる女性も睡眠時無呼吸症候群のリスクがあります。女性の場合は、50歳を境にプロゲステロン(女性ホルモン)が減少してきます。このプロゲステロンは脳の呼吸中枢を刺激していますが、閉経によってプロゲステロンの量が減少すると、呼吸中枢を刺激する役割が弱まり、睡眠時無呼吸症候群を招きやすくなると言われていて、海外の研究では50歳以上では患者の男女比はほぼ同じという報告もあります。

日本でも大規模調査が行われ、約9000人の患者からデータが集められましたが、患者の43%は肥満でない人という結果が出ています。

デブの場合は、下の根元にいっぱい脂肪がついているので、それにより気道がふさがれやすく、空気が通らなくなります。しかし、あごが小さい人は口の中の容積も小さくなっていて、そのため舌が奥へ押しやられています。
つまり一番リスクが高いのは、あごが小さくて太っている人ということになります。

二重あごの人も睡眠時無呼吸症候群になりやすいので注意が必要です。

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