最近の日本人は本を読まなくなった、活字離れをしていると言われています。
一方、ネットではいろいろな情報が飛び交っています。
出版科学研究所が発表している「出版指標年報」によると、書籍・雑誌とも1996〜1997年に販売額のピークを迎えて以来、たまに、ハリー・ポッターシリーズや、世界の中心で愛をさけぶなどのメガヒット商品はあるものの、売上が長期低迷期に入っているといいます。
週刊誌や月刊誌に至っては、どんどんと右肩下がりを続けています。

2010年国民生活時間調査によると、メディアとの接触にどのぐらい時間を使っているかを見てみると、テレビ、新聞の順で変わらないものの、インターネットの割合が増えて、第3位に食い込んでいる。一方、読書(本、雑誌、まんが)に至っては下がってきています。

雑誌・マンガ・本を読んだ人に限ると、その行為者平均時間は、平日1時間12分、土日で1時間22分と土日がやや長めになっているものの、国民全体の雑誌・マンガ・本の行為者率は平日・土曜・日曜とも18%にとどまっています。

平日に読書(本、雑誌、まんが)に費やす時間は国民平均13分、土日で18分であるのに対し、インターネットとなると平日で23分、土曜日29分、日曜日31分と読書よりも多くなっています。

このように、読書離れが進んでいますが、忙しい世の中、小説どころか資格試験のテキストすら、あまり読む時間がなくなっていたりします。
一カ月に、学習参考書やビジネス書等の仕事関連以外で、どのぐらい本を読んでいるか?ということになると、ほとんどの人が1冊以下ということになるでしょう。しかし見聞を広げていこうとするのであれば、もっと本を読むべきです。

しかし悩ましいことに1日は24時間と決まっています。自由時間を持とうとしても、1日で自分の自由になる時間は寝ている時間を差し引くと、ほとんどの人があっても1~2時間ということになるのではないでしょうか。

そのあまった時間は、自分の趣味に使いたい、ゆっくりしたいとなると、なおさら読書時間は減ってしまいます。
だいだい日本人の平均的な読書スピードは、小説などの読みやすいもので1分あたり600文字、専門書やテキストのような難しいものだと1分あたり400文字程度だといわれています。

もし、資格試験を勉強しようと思って、1ページに800文字書かれている参考書をみつけて、さあ勉強をはじめるぞとしたとき、1ページの800文字を読むのに、1分400文字のペースだと2分かかってしまいます。1時間ずっと休みなしでテキストと向き合ったとしても、30ページしか読めないことになります。300ページのテキストなら読むだけで10日はかかる計算になります。
ところが10日もすると、10日前に勉強したことは忘れてしまっていたりします。

そこで読書スピードを上げることが有効になってきます。もし読書スピードが倍にできるのであれば、5日でテキストを読み終わり復習ができるということになり、より記憶にしっかりと定着してくれることになります。

時間が増やせなければ、効率をあげるしかないようです。

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