太ももだけ痩せたい、二の腕が太くて困っているといった感じで、「部分やせ」という言葉に反応する人も多いのではないかと思います。

本屋に行って、健康美容雑誌コーナーの雑誌をみると、部分やせについていろいろなことが書かれています。

気になる二の腕を細くしたい、あごをどうにかしたい、太ももが太り気味でなんとか・・・、おなかがぽっこりとしていて、おなかだけでもどうにかしたい。。。
こういう願望を抱いている人は、特に女性では多いかと覆います。

つまり、ここの部分の脂肪をどうにかしたい。ダイエットしてもいいんだけど、普通にダイエットすると、それほど痩せなくていい部分は痩せてくれるのに、肝心の痩せたい部分はあまり痩せないといったような悩みがあります。

健康美容雑誌や書籍でいろいろと記載されているもので、本当に部分やせができるのでしょうか。確かに、いろいろやって試してみて、実際に痩せた人がいるから書籍や雑誌に載っているのでしょう。もし事実でなければ景品表示法違反になったりします。虚偽の記載になるからです。

とはいっても、部分やせした人がいたとしても、それはしっかりとした科学的根拠にはなりません。

だいたい脂肪組織は体中に散らばって存在しているもので、体の特定の気になる部分を集中的に動かしたりマッサージしたりしたとしても、そこの部分の脂肪が優先的に使われるということにはなりません。

例えば、経験がある方もいるかもしれませんが、二の腕の脂肪を落としたくて、ダンベル体操をしたとします。これを継続的に行っていれば、確かに体脂肪は燃焼してきます。しかしこのとき、二の腕の脂肪が優先的に使用されるかというと、そこまでは科学的に証明されていません。

また、痩せたいともって運動した場合、私たちの体は、体の表面についている皮下脂肪よりも、体の中心部についてしまっている内臓脂肪の方が燃焼しやすくなっています。

これは、内蔵脂肪は気がに備えるためのエネルギーとして、すぐに取り出しやすいようになっているからといえば説明がつくのかもしれません。
つまり皮下脂肪に比べると内蔵脂肪の方が早く消費されるので、気になる皮下脂肪については後回しにされてしまいます。

つまり小顔体操をしたり、二の腕ダンベル体操をしても、気になる部分の脂肪が落ちてくれるとは限りません。
たしかに、ダンベル体操をすると、そこの部分の筋肉を使うのでひきしまってはきます。ただこれは筋肉がついたからで、痩せたということではないのです。

見た目は筋肉がついて引き締まって見えるようになりますが、筋肉がついて引き締まるのと、その部分の皮下脂肪が落ちて痩せるのは別問題なのです。

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