いよいよ、今年も残すところあと1ヵ月半を切りました。
師走の足音が近づいてくる中、気になるのがノロウイルスです。

●感染力が強いノロウイルス

人間にウイルスや細菌が感染するルートというのは大きくわけて3つあります。

1.接触感染
2.飛沫感染
3.空気感染

「接触感染」は、病原体が直接触れるか、病原体が付着したドアノブやつり革等を触ることによって、それらを介して感染していきます。
「飛沫感染」は、風邪などで咳やくしゃみをしたときに、病原体が飛沫とともに広がっていきます。インフルエンザ等がその代表例です。
「空気感染」は、病原体が空中を浮遊して広がっていくもので、結核やはしかなどが知られています。

ノロウイルスはもちろんウイルスが付着したものを生で食べたり、感染した人の嘔吐物や排泄物に触れることで接触感染しますが、嘔吐したものが乾燥した後、空気中に舞い上がり、その微粒子から感染することもあるやっかいなものです。

健康で免疫力がしっかりした人であれば、別段治療しなくても1~3日もすれば回復しますが、幼児や高齢者では症状が4~6日も続くことがあります。

ノロウイルスは、本来は冬場に発生する食中毒の原因で、カキ等の二枚貝等が原因食品としてあげられています。冬場の食中毒の原因の99%がノロウイルスと言われています。

しかし感染者の嘔吐物等への接触や飛沫による二次感染があり、その感染力が強いことから問題になっています。
わずかなウイルス量でも感染が成立し、特に嘔吐物には気をつける必要があります。

予防としては、二枚貝は食前加熱処理をするといった注意が必要ですし、調理器具等は次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。

症状は、嘔吐や水溶性下痢があり腹痛もみられます。頭痛や発熱も伴うことがあります。

●ノロウイルスに有効な次亜塩素酸ソーダの使い方

ノロウイルスの消毒には一般的に次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)が有効でると言われています。しかし、しっかりと消毒に適した濃度に正しく希釈して使用しないと意味がありません。

ところがスーパー等で販売されている家庭用の塩素系漂白剤として売られているものは、濃度の記載がありません。これではどのように希釈していいのかわかりません。
そこで、次亜塩素酸ナトリウムの濃度がきちんと記載されているものを選びたいところです。

きちんと濃度が記載されている次亜塩素酸ナトリウムは、薬局やドラッグストアで哺乳瓶等の消毒剤として販売されているものを選ぶと良いでしょう。第2類医薬品となっているはずで、有効成分扱いになっていますので、次亜塩素酸の濃度がしっかりと記載されているはずです。

●ノロウイルスに対する次亜塩素酸ソーダの有効濃度は

嘔吐物や排泄物がついてしまった床や衣類を消毒しようとするような場合は、0.1%濃度の次亜塩素酸ナトリウムがお奨めです。
原液の濃度は1%のものと6%のものがありますが、それぞれ10倍希釈、60倍希釈することになります。
10倍希釈ということは、原液を50mL取った場合は、水を加えて500mLにすると10倍希釈になります。

ドアノブや便座、手すりなどの消毒は0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで良いでしょう。

使用する都度に希釈し、注意事項はきちんと読むようにしてください。
また、次亜塩素酸ナトリウムは、塩素剤なので取扱い時は、直接手にづかないように手袋等を着用するようにします。

ノロウイルスについて まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141670143400231001

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