以前、ためしてガッテンで、寒天ダイエットのことについてやっていました。

寒天 (agar) は、あんみつやみつ豆に入っているテングサ(Gelidium amansii Lamour.)、オゴノリ等から作られる半透明のゼリー状の食品です。
紅藻類の粘質多糖です。紅藻類から得た粘液を凍結脱水したもので、成分はそのほとんどがアガロース、アガロペクチンといった食物繊維で、ほとんど消化されないためにダイエット食品としても用いられてきました。厳密に言うと胃酸で多少分解され吸収されます。

寒天は英名を agar 又は Japanese gelatin と言いますが、ゼラチンとは似て非なるものです。よくゼリーというとゼラチン質を思い浮かべるかと思いますが、ゼラチンは蛋白質であり、寒天は多糖類であり、ゼラチンと寒天は似て非なるものです。キウイフルーツやパイナップルの果肉が入ったゼラチンゼリーを作ろうとすると、これらの果物にある蛋白質を分解するプロテアーゼという酵素(タンパク分解酵素)によってうまくゼラチンが固まらない(凝固できない)といった場合がでてきてしまいます。こういった場合に寒天がゼラチンの代わりに用いられることもあります。

この寒天ですが、ほとんど吸収されないということでダイエットに効果的ということで人気gあります。寒天の約80%は食物繊維なので、カロリーはほとんどありません。しかも寒天の食物繊維の特徴として吸水率が高くなっています。つまり、水分があることで膨張しますので、寒天を少し食べると満腹感を得ることができます。

寒天の安全性ということですが、もともとはテングサであり、WHO(世界保健機関)でも、おsのADI(1日摂取許容量)は、制限なし(no limited)とされています。歴史を紐解いてみると、徳川四代将軍の家綱の時代から食べられてきています。寒天は緩慢な下剤として用いられることもありますが、1日4~15g投与されることもあるが、安全性面での指摘は特にありません。

寒天は、カロリーがなくお腹が膨らむことで満腹中枢が刺激され、満腹感により食事の量が減ってダイエットが成功するということになりますが、制限がないからといって食べ過ぎるのは、やはり寒天に頼る食生活になり、好ましくない状況といえます。
当然、必要な栄養成分の摂取量が低下し、お腹が張りすぎてしまう可能性もあります。

《実際の粉寒天の飲み方》
粉寒天2g(小さじ1杯)を150ccくらいの水に入れ煮立て、沸騰して寒天が溶けたら火を止めカップに入れます。
この時、小さじ1杯、ココアや珈琲、蜂蜜などを入れると味付きでおいしくいただけます。
寒天は冷めないうちに飲みます。35℃くらいになると寒天は固まってしまいます。
寒天ダイエットの際は、これを食事の10分程前に食べます。
そうするとちょうど寒天がおなかの中で膨らみ満腹感がでて、食べすぎ防止になります。
便通もよくなり、食物繊維からなる寒天により腸にたまった便を排泄するだけでなくコレステロール等の吸収も阻害してくれます。

満腹感により糖の取りすぎを防げ、コレルテロールの吸収も抑えてくれるので、寒天ダイエットにより血糖値・コレステロール値・体脂肪率・血圧などの改善も期待できます。

寒天をつかったレシピが、こちらのページに載っていますので、参考にするとよいかもしれません。
http://www.tokoroten.net/tame-top.html

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