最近、イケメンならぬイケボという言葉が当たり前のように使われるようになってきています。
イケメンは面、つまり顔が美男子ということであるが、イケボというのはイケてるボイスの持ち主ということになります。
何がイケていて、何がイケていないのかといったことは人の主観によるもので人それぞれであろうが、一般的には例えばお笑い芸人の麒麟の川島さんの低くて渋い声などがイケボと言われたりしています。

よくよく考えてみると、女性が男性に対してイケボと言いますが、男性が女性に対してあまりイケボとは言いません。
多くの場合、声が素敵と思うのは、男性が女性に対してではなく、女性が男性に対してになりますが、これには理由があります。多くの動物の♂が♀を引きつけるのに、鳴き声を出すようなもので、生物としての自然の摂理なのでしょう。

男性の高声に惚れ込む女性は、女性でも出せない高い声を出してしまうから、男性の低音に惚れ込むのは、女性には出せない低い声だから、男性の女声に惹かれるのは自分には男声が出せないからすごいと思って憧れるというようなことらしいのです。

しかし、多くの女性は男性の低い声に魅力を感じるという方が多数派だと思います。これは男性が女性に対して子孫繁栄のために男性ホルモンのセックスアッピールをするために、男性は低い声が出せるようになっていると思われます。
ちなみに男の子は大人の男性のような低い声は出せませんが、思春期の男の子を見ている
と、カワイイ声が急にかすれて、しばらくすると低く響く低い声に変わっていきます。

低い声に変わるのは、やはり低い声=男性的ということで女性にアピールするポイントになるからでしょう。よく気を引きたい女性の前で、男性が無視して低い声で話しをしようとしたりするのも、少しでも低い声をアピールしたいという男心からなのかもしれません。


これは11歳ぐらいで第二次性徴により男性ホルモンの分泌が活発になるためで、この男性ホルモンが分泌されはじめると、気管の入り口にある声帯が2倍近くになり、声帯筋の緊張が緩み、声が低音化していきます。それとともにのど仏が出てきます。
そろそろ恋愛の適齢期に向けた準備期間ということができ、このころからいろいろと異性を意識するようになったりもします。

女性は声変わりをしないのかというと、女性も声変わりはしています。しかしもともと声帯の長さが男性の20%しかありません。したがって伸び方もわずかなので、ほとんど変化しません。

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