紫外線のUV-Aは、波長が長く1年を通して降り注ぎ、生活の中で肌に影響を及ぼ紫外線の9割を占めると言われ真皮にまで届きます。一方、UV-Bは波長が短く4月~9月にピークとなりエネルギーが強く表皮に炎症を伴う日焼けを引き起こします。

紫外線の中でも波長が長いUV-Aは、雲や霧はもちろん、窓ガラスをも通過してきますので、曇りの日でも安心できず、毎日の生活の中で肌に影響を及ぼす生活紫外線と言われています。さらに、30~50%が表皮を通過して真皮に達すると言われ、そこで肌老化を引き起こす原因となってしまいます。

紫外線が強い時期は5月~9月で、特に波長の長いUV-Aは冬期でも一定以上降り注いでいるので1年中油断できません。また雲や霧も透過してくるので、梅雨の影響が少なく、太陽がでていないからといって油断するのは禁物です。

紫外線が特に強いのは、10時~14時ですが、波長の長いUV-Aは朝や夕方もかなりの量が地球上に届いています。また雲っていて晴れの日の約65%、雨の日でも約20%は紫外線が地球上に届いていて、朝の7時から夕方5時くらいまで注意が必要です。

紫外線というと日差しが照りつける海岸での日光浴を連想しますが、ビルの壁や地面のアスファルトによる反射にも注意が必要で、コンクリートでは5%、雪面では90%が反射すると言われています。冬場の雪焼けは特に注意が必要です。

地球の紫外線量を考えるとき、オゾン層の破壊は極地で大きな問題ですが、都会では緑地のアスファルト化が進んでいて、照り返しもさることながら空気が乾燥し大気中の水蒸気量が減少するため、太陽光の通過率が上がり紫外線が増える傾向にあります。

紫外線はたった20~30分浴びるだけで肌の水分量をダウンさせてしまいます。水分量が低下すると角質細胞の成熟がしにくくなりバリア機能も低下してしまい、キメが乱れてしまいます。朝のジョギング等、ちょっとした時間でもUV対策が大切です。

紫外線を浴びると、肌の水分が失われ、真皮に届いた紫外線により表皮の土台となっている真皮の繊維もくずれるため肌あれが起こりやすくなります。肌があれると、バリア機能が低下し、紫外線による黒化や炎症が起こりやすくなります。

20~30分紫外線を浴びただけでも肌の水分量は低下してしまいますが、角質層細胞は本来潤いをもっています。ところが紫外線を浴びて7日後には乾燥細胞が増えてくるという実験データもあります。こうなると肌の細かなキメもなくなってしまいます。

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