よく昔から、百聞は一見にしかずといいます。いろいろと話を聞くよりも、見てしまえば一発で理解できるというものです。それと同じで、多くの事項を図解すると、非常にわかりやすくなることがあります。

とある出版社などでは、社会のいろいろな仕組みや、科学のメカニズムなどを図を中心にまとめた図解シリーズ等のような本が出されています。実際にこれらの本を見てみると、文章だけで説明を読むよりもはるかに理解しやすくなっています。

●すばらしい図解の威力
もし、今まで文章で読んでいろいろと理解してきたこと等は、図解により全体的な流れがすごくわかりやすくなったりします。逆に図解の図とその注釈を見てから説明文を読んでいくと、非常にわかりやすく理解するまでの時間が非常に短くなったりします。

特に、ある事項とある事項の関連性やつながり、そして今自分が学んでいることが全体の中でどのようなつながりになっていて、どのような位置を占めるのかがわかると、学習も立体的になってきます。

●マインドマップの奨め
ちょっとしたノウハウコレクターや、ビジネス本が大好きな人は、『マインドマップ』という言葉を聞いたことがあるかと思います。
マインドマップはトニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つで、頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールのことです。

ビジネスの世界では、ものを発想するときのヒントとなるツールとしてよく利用されています。中心となるお題のような言葉を中心に書き、そこからいろいろと発想されるものを樹木図のように枝分かれさせながら描いていきます。するとどんどんと発想が広がっていくというものです。

オーソドックスなやり方は、お題のキーワードを中央に書いて、放射状に連想されるキーワードやイメージをつなげていくことで、思考や発想を整理していきます。
このマインドマップは、思考を整理したり発想を生み出していくだけではありません。いろいろなもののつながり方が見えてきて、視覚的、感覚的にその関係が目に飛び込んできます。

また、マインドマップを描くときに、人の頭は、これとこれの関係はどうなんだろうとか、これからこれを想像してといったように、常に頭を働かせています。

こうすることにより頭の訓練にもなり、慣れてくるとマインドマップをどんどんと書けるようになってきます。

●本のまとめや学習にも使えるマインドマップ
マインドマップを本のまとめに使う人もいます。例えば自分が呼んでいる本の目次で1章から8章まであったとすると、まず1章から8章までを書き、本を読んでいき、重要なキーワードとなるようなところには、線を引いたり、書き出してみたりします。できればキーワードの関連性などを簡単に線で結ぶなどのメモを取っておいてもよいでしょう。

慣れた人だと、本を読みながらマインドマップにポイントを書き込んでいきます。
すると、あとで本を見返したいときに、マインドマップをみるだけで、ポイントが簡単に蘇ってきたりします。

これを学習に使うと、学習参考書等を読み、ポイントをマインドマップによってまとめると、その章に出てきた言葉の意味や、キーワードのつながり、さらにはもう一つ上の視点として章と章のつながり等が見やすくなってきます。

マインドマップは、紙とペンで書いていくケースもありますが、パソコン上でもマインドマップが作成できるようなソフトも出ています。

海外のソフトですが日本語も利用できるFreeMind等のフリーソフト http://freemind.sourceforge.net/wiki/index.php/Main_Page も人気があるようです。

マインドマップを使った記憶術なども、解説するともっと深くなっていきます。
また、マインドマップにこだわらず、学習したことを表や図解にまとめる習慣をつけておくと、単に記憶するというだけでなく、理解したり関連づけたりして記憶することができたり、効率の良い覚え方ができるようになります。

日頃から、マインドマップを作成したり、表や図でまとめるといった習慣をつけると、思考力の訓練にもなりますし、できたものは記憶しやすい形になっていたりすることもありますので、そういった習慣を身につけていくのもよいでしょう。

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