また、記憶術を使う時には、イメージ力が大切です。いかに上手にイメージをするかということも大切です。
これら集中力を高め、イメージ力をアップできる訓練の1つに文字の立体視トレーニングがあります。
●文字の立体視トレーニングってどうやるの?
文字の立体視トレーニングは、特別な器具や道具は必要ないので、いつでもどこでも行うことができます。
目をつぶり、特定の一文字を思い浮かべます。最初は簡単な文字が良いでしょう。そして、その文字が立体の表札になっているとイメージします。
そして自分自身は、小さな小人になってしまったと想像します。そして立体表札のようになった文字をいろいろな角度から眺めてみてるところを想像します。
前面から、背面から、斜め上や斜め下から、また背面斜め上や斜め下から覗き込むような感じで想像します。
簡単な文字、例えば記憶力の「力」という文字が、少し浮き出て立体化したところを想像し、それが町中に大きくなって現れ、宙に浮かんでいると想像してもよいでしょう。
そして空を自由に飛んでいろいろな角度から「力」という文字を眺めていみます。
そうすることでイメージをする訓練と、この角度からみるとこうなるよなというようなことを考えるために自然と集中することもできます。
最初は簡単な文字からはじめ、しだいに複雑な文字もできるようにしていきます。
●どこでもできる文字の立体視トレーニング
文字の立体視トレーニングは、いつでもどこでも、しかも何もいらずに短時間でできるのでちょっとした隙間時間を使って行うことができます。
初心者でも簡単な文字から始めることができるし、慣れてきてだんだんと難しい字に挑戦する面白さもあります。
背面から見た場合は、判子の文字のように左右が逆になっています。こうしたことを想像することで、脳を活発にすることができます。
想像するときに文字に色をつけたり、少し動かしてみたりすると想像力の強化にもつながります。
文字の立体視トレーニングの良いところはもう一つ、文字は決まった形をしているということです。例えば「猫」をイメージするとなると、想像する猫は人によってちがいます。
自分が飼っている猫を想像したりするからで、またいろいろあるので、同じ人でもその時期によって、極端な話、昨日と今日と明日で想像する猫が違ってしまうかもしれません。それに、そういえばこの猫かわいいよな、目はくりくりしててと余計なところに神経がいってしまったりします。一つのことを集中してみる、しかも無味乾燥な文字を見ることで、文字の形だけに集中できるというメリットがあるのです。
イメージを上手にしていくための訓練としてであれば、「猫」を想像するのも良いですが、想像力や集中力を鍛えるということであれば、猫そのものよりも「猫」という文字の立体視をやってみるのも良いでしょう。
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