よく英語はネイティブの人に教わった方が良いといわれます。
これは、一理ありある面正しいでしょう。しかし、完全にそうとも言い切れない部分があります。

英語を勉強しようとするとき、まずは最低限の英単語と文法はどうしても必要であり、こればかりは覚えるしかありません。
文法は別に細かな文法まで教わる必要はありませんが、どう勉強してよいかわからない人は、むしろ大人になってから英語を勉強した人等のほうが、初心者を伸ばすコツを心得ています。

TOEICであれば600点以上取っているような人であれば、基本的な英文法はしっかりしていて、理解できるようになりますので、高額な英語塾に通わなくても、親戚でも近所にいるお兄さんやお姉さんでもいいでしょう。

文法は、将来本格的な通訳者になるとか、翻訳家になるとか、文法をもっと極めたいという場合は、しっかりと勉強する必要がありますが、資格や仕事の道具として勉強するのであれば、TOEICのPart5、Part6の部分の問題が解けるレベルの文法力があれば十分です。

実は、TOEICの試験の中で、日本人が一番点を取りやすいのがPart5とPart6ではないかと思います。リスニングができなくても、英文を早く読めなくても、文法の基礎さえしっかり勉強していれば点数がとれます。

TOEIC 400点レベルの人でも、Part5、Part6で満点とることは、そう難しくありません。過去問をしっかり勉強し要領さえつかめば、すぐに点数が伸び、面白いように点が取れるのがPart5、Part6なのです。

もしTOEIC試験で、点数をすぐに伸ばしたいと考えていて、Part5、Part6が平均ぐらいの点であれば、Part5、Part6を勉強して対策し、鍛えれば、すぐに点数は伸びると思います。

文法の場合、日本人は日本人から教わったほうが、理解しやすく、つまづきやすいポイントもわかります。発音にしても、基礎や練習方法はまず日本人から教わり、ネイティブに教わるのはある程度上達してからでも遅くはありません。

観光やちょっとした仕事、日常会話では通じるのが先で、通訳を目指すのでもない限りは、別に留学する必要もないでしょうし、英語を道具として使えればいいやというのであれば、お金がないのに無理して何もネイティブに高い金を払って習わなくてもよいでしょう。

特に初心者の場合は、書店で売っている書籍やCDがあれば十分で、それすらしっかりできていない場合が多いからです。
もちろん、ネイティブにしっかり発音をチェックしてもらって、細かいところまで直してもらうのが理想です。

安倍首相のスピーチもそうですが、お世辞に良い発音とは言えないでしょう。それでもしっかり通じているし仕事はできています。

本格的に英語を中心とした仕事をしていくというのであればともかく、初心者・中級者レベルから過度なネイティブ信仰はしなくてもよいでしょう。

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