英語を聞き取れるようになるには、英語の音に慣れるのはもちろん、話されるスピードで英文を理解できるようになることが大切です。つまり最低限、音読するスピードで頭から英語を理解できるリーディング力がリスニング力の基礎となります。

当たり前ですよね。目でみた英文を聞くスピードと同じスピードで理解できないのであれば、当然聞いても、たとえ音が識別できていたとしても理解できるはずはありません。

日本語でもそうですね。音読して理解するスピードより、本を黙読して書いてある内容を理解するほうがはるかにスピーディにできることを考えても明らかです。

●リーディングのスピードを上げる方法とは

それでは、リーディングのスピードを上げるにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、自分の実力レベルよりも簡単な英語の本をたくさん音読するのが近道です。

自分と同じレベルのものであれば、精一杯なので、う~と途中で悩んでしまったり、つまってしまったりします。それよりも自分のレベルよりも簡単なものを選んで音読します。

目安といては、テキスト1ページに自分が知らない単語がでてきても1語か2語といったレベルのものをたくさん音読します。

それじゃ、知っている英単語が増えていかないじゃないかと思うかもしれませんが、まずは英語に慣れ、読むスピードを上げる練習と考えると、英単語は別途覚えるとして、音読については自分の実力よりも簡単なものを音読するようにします。

大切なのは、自分が理解できるスピードの範囲で、限界まで読むスピードを上げていきます。回数をこなしていくうちに、音読する時間が短縮していくのが実感できます。同じ英文を10回も音読すると、「あれ、もうタイムは縮まらないかも」と思ったりしますが、さらに繰り返しているともっと早く音読できるようになります。

簡単な英文を、理解できるスピードでどんどん音読していくといったことを10~20分もこなしていると、人間の脳は英文を読むということになれてきます。そして時間をおかずに、リスニングを行います。

つまり、脳がまだ音読モードとなっているときに、そのまま自分が音読しているような感覚で英文を聞いていきます。やってみるとわかりますが、前よりも英語が聞き取りやすくなっているかと思います。

音読には、目で見てリーディングし、それを口に出していうことによりスピーキングし、さらに自分の発した英語をリスニングすることになります。これを自分が理解しやすいレベルの英文で、繰り返し理解し慣れることで、英文が次第に早く読めるようになり、リスニング力もアップしてきます。

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