私たちは、仕事や趣味でいろいろな人と出会い、付き合っていきます。どうせ一緒に仲間としてやっていくのであれば、良好な関係を築きたいものです。
そして、良好な関係を築くたもの賢い言葉、賢脳言葉が「だって」なのです。

よく結婚した人に尋ねると、ビビビッ婚ではないですが、結婚することにした決め手となったのが、あることがあり、その時に彼氏・彼女のことを「運命の人」だと思ったという場合が結構あるようです。
それは出会った時かもしれないですし、デートの最中のちょっとした仕草であったり、言葉であったりします。

彼氏の仕草が大好きだった祖父に似ていたとか、そのツボは人それぞれですが、残念なことに他人のツボなんてわかりません。万人ウケする万能薬みたいなものがあれいいのですが、お笑い一つとってみても、人それぞれ笑いのツボが違うのと同じで、万人にウケるギャグがないのと同じです。

でも、最大公約数的な公式みたいなものはあります。それが「だって」です。
あれ? 「だって」って言い訳に使う言葉じゃない! 言い訳する人になんか魅力感じないし、そんな言い訳をする人と良好な関係を築いてくれる人なんかいそうもないし・・・

心配はごもっともです。しかし言葉というのは面白いもので、前後の文脈によって、相手にまったく正反対に受け取られることがあります。

たとえば、「お前、馬鹿だな」という言葉一つとってみても、言った相手との人間関係がどれだけ深いか浅いか、言っているときの顔の表情、軽蔑したような態度で言っているのか、フレンドリーで言っているのか・・・  LINEでスタンプが流行っているのも、メールに顔文字を入れたりするのも、それで誤解の無いようにニュアンスを伝えているということになります。

●「だって」をつかって、相手に「運命の人」と思わせてしまうスゴ技
もし、あなたが仕事でフレンドリーな関係を築いていきたい人がいたら、こう言ってみてください。
「今回は○○さんと仕事をご一緒にするのは、何かの運命だって思ってるんですよ。だって何のご縁もなければ、こうして会うこともなかったはずですから・・・」
もし、趣味でというならば、「仕事」の部分を「教室」とか「習い事を通して」という言葉で置き換えればよいでしょう。

これを文字でよくみると、「運命」という言葉を使っていますが、考えてみると、「何かの運命って何? 何の根拠をもって言ってるの?」というように警戒されてしまうかもしれません。

そうです、すごくあやふやな言葉なのですが、すかさず「だって」です。
「だって」という言葉を聞いた瞬間、人は、「あっ! ちゃんと運命というからには根拠があるのね」と納得してしまいます。

こんな方法もあります。
「今回、○○さんをお誘いしたのは、○○さんの能力にすごく期待してるからなんですよ。だって、そうじゃなかったら、こうしてここに呼んでいないですから。」

まあ、全体的にあやふやな内容でも、これを聞いた方は、気分は良くなります。「えっ! 私にそんな期待してくれてるの? それじゃ精一杯頑張って、なんとかお役に立ちたい」と思ってしまいます。

100%の人がこの手に乗るとは限りません。猜疑心が強い人、こういったテクニックを知り尽くしているような人は、逆に調子がよくて信用ならないと思うかもしれませんので、鵜呑みにして、だれでもかれでも、同じ手を使うというのは考えものです。

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