勉強はお金の投資によく似ています。
お金は、投資して、そのリスクの代わりにリターンがあります。
勉強の場合は、時間を投資して、どれだけ学習をしたかというリターンが得られます。
そして、そこには試験に出なかった、又は出るところを覚えていなかった、あるいは、試験に出るところを覚えてはいたが忘れていた、またはうろおぼえで思い出すのに時間がかかったため時間切れになってしまったなどというリスクが存在します。
お金も、ローリスク&ハイリターンの商品を選びたいものです。
しかし、なかなかそういった商品はありませんし、もし見つけられたとしてもリスクがゼロということはありません。
勉強も同じで、受験にしろ資格試験にしろ、どんなに勉強したからといって、勉強していなかったところから問題がでるということも考えられます。
●大切な傾向と対策
要は、なるべくそういったリスクを減らしていくことが大切です。
そして、リスクを減らす方法としては、過去問などの傾向と対策です。
試験に出ないところを一生懸命勉強しても、それは、ローリターンです。魚がいない釣堀りにいって糸を垂らしているようなものです。
そうならないために、魚群探知機で魚がいっぱいいるところを探すという操作が傾向と対策です。
そして、勉強も選択式なら選択式に合わせた、穴埋め式なら穴埋め式に、記述式なら記述式に合わせた勉強が大切です。
それは、普段からアウトプットしている形でのほうが、そのまま素直にアウトプットできるからです。
例えば、明日英単語のテストがありますということで、そのテストが英単語→日本語を問う試験だということがわかっていれば、英単語→日本語の勉強だけをすればよく、日本語→英単語の勉強はしなくてすみます。
逆にいくら日本語→英単語の勉強をたくさんしても、英単語→日本語の勉強をほとんどしていなければ、高得点は取りにくくなってしまいます。
つまり、問題の傾向、何をどう問われるかまで分析することがまず最初の第一歩となります。
●頻度が高いところはより反復し反射的にアウトプット
よく営業分析に、ABC分析とかポートフォリオというものがあります。
売上の70%は、30%の商品に集中しているといったようなものですが、勉強にも同じことがいえます。
頻度が高いものについて、集中して勉強し、記憶の強化を図ります。
そして、出るかもしれないといったところは、普通に覚えているという状態が理想でしょう。
つまり、
よく出るところは、瞬時に思い出せるくらい反復して記憶を強化していく。
無意識で口をついて出てくるぐらいが理想でしょう。
出るかもしれないといったところは、まあ、普通にちょっとだけ時間かかるかもしれないが思い出せるというレベルになっていると良いでしょう。
出る可能性は否定できないといったレベルのところは、なんとなく記憶をたどれば思い出さなくもないというレベルでよいでしょう。
つまり、出題頻度・リスクに応じて、勉強の反復具合を決めていけばよいのです。
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