●早期の発見が大切な黄斑変性

黄斑変性は、欧米で中途失明の原因の第一位になっていますが、日本人の間でも急増してきていて、日本での中途失明原因の第四位になっています。
次のような症状があった場合は、黄斑変性の可能性が大なので注意が必要です。

視界の中心部だけがゆがむ・ぼやける・黒ずむ・欠ける
こんな症状があったら、一度眼科で診てもらったほうが良いでしょう。

目の病気の場合、ほとんどのケースが、片方の目が見えづらくなっていても、もう片方の目が補ってしまうため異常になかなか気づきにくいところがあります。
チェックするときは、必ず片方ずつの目でチェックするようにしてください。

黄斑変性は、早期に発見し治療を開始し、進行を遅らせることが大切です。

黄斑部には、重要な視細胞が集中しています。

そしてこの視細胞は、常に新陳代謝を繰り返しているのですが、加齢とともに老廃物をうまく処理できなくなり、これが黄斑部にたまるようになり、たまった老廃物によって黄斑部が圧迫されるようになります。こうなるとその視細胞の機能が低下をしてしまいます。

さらには、周りの血管も圧迫されて血流が悪くなるため、新生血管という本来の血管ではない新しい血管ができてきます。

しかしこの新生血管は、とりあえずの突貫工事的につくられたものなので、もろく破れやすくなっていて、出血を起こしやすくなってしまいます。

新生血管からもれた血液や血の塊によって、さらに黄斑部は圧迫され、変形し、視力障害がさらに進んでいきます。

●黄斑変性は生活習慣病

黄斑変性が起こりやすい人は、喫煙者と野菜不足の人です。野菜不足で肉食中心の食生活を送っているとなりやすいことから、目の生活習慣病とも言われたりすることもあります。

野菜不足・運動不足・喫煙・塩分過多などは、高血圧や高血糖を招きやすく、体内に活性酸素を増やして動脈硬化を悪化させやすくなります。

目にも動脈硬化が起きるのですが、網膜に動脈硬化が起きてしまうと、目に必要な酸素や栄養、水分が十分にいきわたらなくなってしまいます。

動脈硬化になると、目の血流が悪くなります。

動脈硬化を防ぎ、目の血流を保つことが黄斑変性を防ぐのにも役立ちます。

したがって、黄斑変性を予防するには、活性酸素に対して抗酸化作用をもつカロテノイドを多く摂ることが効果的と言われています。緑黄色野菜を多めに摂ると良いでしょう。

タバコは活性酸素の元凶そのもので、動脈硬化の原因になります。タバコを吸う人は、吸わない人の5倍も、黄斑変性が起こりやすいというデータもあります。

 カテゴリ

 タグ