世界でいちばん受けたい授業で、お風呂の入り方について放送されていました。
講師は、日本公衆衛生学会奨励賞を受賞している大東文化大学健康科学科の早坂准教授です。

●疲れを残したくない時
42℃で10分の入浴
身体の傷ついた部分を修復するヒートショックプロティンは、42℃が必要。
暖めた2日後に急増するので激しい運動をする2日前に42℃10分で入浴すると、筋肉痛になりにくい。

※ヒートショックプロテイン(HSP)は、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のこと。
免疫細胞の働きを強化し、乳酸の発生を遅らせる等の作用があります。
このヒートショックプロティン(HSP)は、身体に熱によるストレス(ヒートショック)が加わることによって、体内で作られる量が増加します。
この熱によるストレスをかけるのが、42℃の入浴ということになり、普段の生活のなかで、簡単にHSPを増やすことができる方法になります。

この番組では、1℃設定が違うと体に対する影響が変わってくるという話でした。確かに43℃ともなるとあげすぎで、かえって疲れてしまうようです。
湯船に10分ほどつかると、自然に体温は1℃程度上昇するといわれています。入浴後に部屋を適温にし、身体を冷やさないようにすることも大切です。

●ダイエットをする時
40℃で15分のお風呂でダイエット
37~38℃のぬるめの温度は、胃腸の調子が活発になり食欲がわく。
逆に、食前にお風呂に入ると、全身に血液が巡るため食事をしても胃に血液が集まりにくく消化が抑えられるためダイエット効果があります。

ダイエット効果のある入り方
40℃で15分のお風呂に毎日入る
①10分、肩まで浸かり身体を温める
②2分、足を上げたり伸ばしたりの足首ストレッチ
  血液が上半身までめぐる
③2分、肩を上げ下げして肩ストレッチ
  代謝がアップする
④1分、最後は何もしない

●眠気をさましたい時
43℃で2分のシャワー
交感神経を刺激し、眠気を誘うシーター派が減り、ミッドα波が増える。

加齢臭をなくしたい時
41℃で1分の朝シャワー
加齢臭の測定は普通、耳の裏で行うが、胸のまわりににおいで実験して見事に実証されていました。

●やってはいけない入浴
43℃の長湯は、疲労のもとになります。

●入浴後の眠気対策
足元に冷たい水をかける

●お風呂の中での歯磨き
赤ちゃんのよだれにもある美肌ホルモンであるパロチンは、加齢とともの分泌量が減ってしまいます。
しかし、お風呂でリラックスしてるときに歯磨きによる刺激があるとパロチンが分泌されやすくなります。
従って、入浴時におふろの中で歯磨きをするとお肌がキレイになると言われています。
パロチンは、骨や歯の再石灰化を助ける働きがあり、さらに皮膚の新陳代謝を活発にする作用もあります。つまり美肌ホルモン等と呼ばれたりしています。
よくものを噛んで食べる人のほうが、唾液に含まれるパロチンが出やすいので、食事はじっくりとよく噛むことも大切です。

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