日本人の心、緑茶
日本人の代表的な嗜好品と言えば、緑茶です。
千利休に始まって、緑茶は古くから「茶道」をはじめとして日本人の心と深くつながりを持ってきました。
最近では、テレビのCMでも有名になった茶カテキンなど、健康に良い成分も豊富に含まれていて、殺菌効果もあると言われています。
外出先でも、よく出されるのは紅茶でも珈琲でもなく緑茶の場合がほとんどです。それだけ日本の文化の中に溶け込んできたのが緑茶とも言えるでしょう。
夕食後の緑茶
みなさんは、寒い冬、夕食の後は温まりたい、食後に何か一杯といった時に何を飲まれるでしょうか?
緑茶の話をしようとしてるのだから、緑茶って答えさせたいんだろ? なんていじわるなツッコミはともかくとして、温かい緑茶でゆっくり体を温めてと考える人も多いかと思います。
寝る前の水分補給という意味でも、夕食後に何かを飲むことは良いことなのですが、寒い冬、さすがに冷たい飲み物をガブガブ飲む気にはなりません。やはり温かい飲み物ということになりますが、安価で手軽な温かい緑茶を飲まれる方も多いかと思います。
温かい緑茶でも、体を冷やしてしまう?
温かい緑茶というと、体が温まるというイメージがあるかと思いますが、
「夏の暑いさかりには熱い緑茶!」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉にあるとおり、実は緑茶には体を冷やしてしまう効果があります。
それほどは強くないですが、緑茶は体を冷やす作用を持っていて、漢方・薬膳の世界でいう五性(熱性・温性・平性・涼性・寒性)では、涼性に分類されています。
緑茶は体の中にこもった熱を冷ますことで、頭をすっきりとさせ、イライラ解消や血圧の安定、消化促進といった作用が期待できます。
しかし、体を温めるという観点からいくと、緑茶以外のものを飲むようにすると良いでしょう。
体を温める嗜好品は何?
緑茶以外の嗜好品というと連想されるのが、紅茶・珈琲・ウーロン茶・麦茶といったところでしょうか。
結論から言ってしまうと、体を温めるためにオススメなのは、紅茶と珈琲です。ウーロン茶や麦茶も弱いですがどちらかというと体を冷やす働きを持っています。
紅茶は緑茶と違って茶葉を発酵させています。そのため体を温める作用がでてきて冷えを解消する働きがあります。紅茶は冷えを解消し、精神を安定させます。
珈琲はやる気のない時や眠いとき、精神的に疲れているときなどに飲むと元気になります。
麦茶はカフェインを含まないため、子供や妊婦等にオススメですが、若干体を冷やす働きがあります。
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