wonder という単語は、高校1年で習うレベルの単語でそれほど難しい単語でもないでしょう。
驚きや不思議・疑いの念を抱くというのがコアの意味になります。

不思議な単語、wonder

このコア的な意味で、wonderを不思議なもの、驚く、不思議に思うといったぐらいの意味は、受験英語やTOEIC英語で覚えていると思います。

wonderを調べてみると、名詞では不可算名詞として、驚異、驚きといった意味を、可算名詞としては不思議な人・物、自然界などの軌跡といった意味に使われ、動詞としては、自動詞で不思議に思う、驚くといった意味があります。また他動詞として、~かしらと思うというような意味でも使われます。形容詞として、 a wonder child (神童)といったような使い方もされます。

今回は、受験英語やTOEICではあまり出てこないかもしれませんが、wonder の他動詞としての使われ方、つまり「~かしらと思う」というような意味で使われる用法について、考えていきます。

I wonder. だけだと、これは文法的には主語+動詞の第一文型になるので、wonderは、目的語も補語もとらない完全自動詞になるので、wonderの自動詞としての意味が適応され、直訳すると、私は、不思議に思うという意味になります。 意訳すると、「どうなんでしょうね」といった感じになるのかと思います。

独り言にも使える I wonder + wh- or how

英語には、理屈ぬきで覚えてしまったほうが良い言い回しがありますが、 I wonder + wh- or how もその一つかもしれません。
もちろん、直訳から意味をとり考えることもできますが、そういうものだとしてパターンで頭に入れちゃったほうが効率的でしょう。

文法的に分解すると、I は主語、そして wonder はもちろん動詞。 そしてその後に wh- とは、what や where や why など、あるいは how で始まる節がきます。
つまり、I wonder wh-節 あるいは、I wonder how節 となり、節を目的語とした形になるため、wonder は他動詞ということになります。

つまり、~かしらと思う というような意味になってきます。

たとえば、

I wonder what happend. (どうなったのかな?) 直訳すると、「私は何が起こったのかしらと思う」になります。
I wonder how much it costs. (いくらかかるのかな?) 「私は、それがいくらかかるのかしらと思う」になります。

受験やTOEICにあまり出てこないのは、たとえば、

I wonder what happend. であれば、 What happend と言えばいいし、 I wonder how much it costs. であれば、How much it costs と言えば、疑問に思っていることが質問できてしまうからで
わざわざ、I wonder ~ なんて面倒くさい言い回しをしなくてもいいからです。


不思議に思っているなら、ちゃんと What happend で聞いちゃえば済むことです。

I wonder ~ は、どちらかというと、独り言向きの言い回しなのかもしれません。

独り言で、I wonder what happend. (どうなったのかな?) といっても、何ら不思議ではありませんが、独り言で、What happend と答えを求めた疑問形にしてしまうのはおかしなはなしです。

I wonder ~ は、答えを求めた疑問形ではなく、独り言でも使え、周りに親切な人が入れば、答えを求めていなくても、疑問に思っていることに対して、答えをくれるということになります。 

 カテゴリ

 タグ