英語の勉強はしっかりしてきた。文法問題もやってきているし、文法にも自信がある。 英単語も8000語は覚えた。 しかも、英文読解の問題も、いろいろと解いてみて、それなりの正解もしている。 でも、テストになると、思うように英語の点が伸びてこない。

この原因の一つとして、一番考えられる可能性は、英文読解のスピードが遅いということになります。

私たちが、新聞や雑誌を読むときは、どのぐらいのスピードで読んでいるでしょうか。
時間がある人ならともかく、朝忙しい人は、じっくりと新聞を読んではいられません。必然的にある程度以上のスピードでサーっと読んでいくことになります。

ビジネスの場においても、次から次へとやってくる書類に目を通し、判断し、また何通も届くメールをチェックしていかなければなりません。
そんな時、ゆっくりしか読めなければ、当然同じ仕事をしたとしても、他人の2倍も3倍も時間がかかってしまうということになります。

まさに、ビジネス英語を対象としたTOEIC試験は、こうした新聞矢メールをいかに速く読み、必要な事項を理解し、対応できるかが問われる試験になります。

したがって、正確に間違いなく理解する力はもちろんですが、スピードが必要になってきます。
スピードは、いくら英文法の教科書を端から端まで読んだとしても、英単語を1万語も2万語も覚えようが、速くなりません。
もちろん、単語は知らないよりは知っていたほうが良いですし、難しい単語でも知っていれば、知らない単語を推測するよりは速く読めますが、かなり厳しいでしょう。

TOEICで必要な読解スピードは150語/分

TOEICのリーディングパートを全て解き終わる目安と言われている読解速度は1分間に150語と言われています。
必要とされる読解スピードは、できればですが、150語/分はほしいところです。
言葉でいうのは簡単ですが、このスピードはかなりのものです。
えええ、厳しいよ! と思うかもしれませんが、英語のネイティブが1分間に読む英語は約300語と言われています。

語学の勉強はスピードとの追いかけっこ
ある意味、普通に母国語を理解して使えるレベルの人であれば、英文法がしっかり頭に入っていて英文を理論的に分解して理解する力があって、英単語の意味が全てわかっていれば、英文は正確に読めます。

時間がかかったとしても、英文構造がしっかり理解でき、単語が全てわかっていれば、理論上英語はだれでも理解できることになります。

語学の難しいところは、英単語を覚えたからといって、点になるわけではありません。
他の科目は、何かの事柄を覚えれば、それがそのまま点数に直結する可能性が高く、数学でもパターンを暗記すればすぐに点数が伸びます。

語学は、単語を覚えるだけでは点数につながりませんが、覚えていなければ点をとることができません。
そして、そこにはスピードが求められます。

英語で話しかけられたとき、いちいち、これが動詞で、これが主語で、この動詞は過去形になっていて、第三文型で、ここの分詞が修飾語になっていて・・・なんて理論的にじっくり考えていたら、正確に理解はできますが、話相手は待ってくれません。

英文の分析が終了した時点では、話相手はもう次の次の次ぐらいの話をしているといったことになってしまいます。
スピードという要素が加わることが、語学の学習を難しくしている要因です。

スピード対策はどのようにするのか
スピード対策、語学に関して言えば、常に英文を読むときも、家で問題を解くときも、普段から時間を測って読むことです。
特に、完璧主義者の人とか、理系の理屈っぽい人は、英文を完全に分解して、論理的にこれが動詞で、この動詞がとる文型はこれこれこうで・・・などと英文を読むのではなく分析してくなってきてしまいます。

多少、不正確になっても、どんどんと英文を読み進め、大意をスピードで理解していくという訓練が大切です。

普段、じっくりと時間をかけて読んでいて、いきなりテスト問題をみたとき、その英文の多さと時間の少なさで頭がパニックとなり、落ち着いて解けば解ける問題まで取りこぼしてしまうということにもなりかねません。


 カテゴリ

 タグ