ここは関東地方の東京? もろ平野?


ダジャレのネタにもなるモロヘイヤですが・・・・


モロヘイヤというと、最近、健康や美容で人気がでてきている野菜ですが、この野菜には毒があるのです。
いったいどういうことなのでしょうか。


モロヘイヤとは


モロヘイヤは、別名タイワンツナソと呼ばれ、英名は Jute、学名は Corchorus olitorius L. となります。
西部・アフリカ原産で、エジプトを中心とした中近東で古くから常食されているツナソ属しなのき科の一年生草木で、葉の部分を食用としています。
ジュートの抱いた一品として繊維素材にも使われます。
食用となる部分の葉を切ると、ネバネバとした独特の感触があります。
また、家庭菜園などで、モロヘイヤを育てるという方も増えてきています。
モロヘイヤの特徴は、独特のぬめりがある青葉野菜で、ビタミン、カリウム、カルシウム、鉄、β-カロテン、食物繊維を多く含んでいます。


モロヘイヤの健康効果はあるのか?


モロヘイヤは食物繊維が多く、その食物繊維の含有量は食用野菜の中ではトップクラス。
食物繊維といえば、いろいろな効用があります。
*血中コレステロール値を正常にコントロールする。
*腸管内の発がん物質などの有害物質を排出
*善玉菌を増やして腸内環境を整え便通を良くする。

しかし、モロヘイヤとしてのこれらの効果については、はっきりとしたエビデンスは認められていません。


モロヘイヤにはβ-カロテンも多く含まれていて、ホウレンソウの2倍も含まれています。
β-カロテンには強い抗酸化作用があることから、動脈硬化の予防に効果が期待されていますが、これもはっきりとしたエビデンスはありません。


ニンジンと比較すると、カリウムが約2倍、鉄分・リンが約3倍、ビタミンB2やビタミンCは10倍も入っています。
さらに、妊婦により必要とされる葉酸も、モロヘイヤには多く含まれています。


ネバネバ成分は体に良いのか?


モロヘイヤの葉を刻むと、ネバネバとして粘液が出てきますが、このネバネバのぬめり成分は粘液多糖類です。
粘液多糖は、中性脂肪や過剰なコレステロールを低下させる働きを持つと言われ、さらに免疫力や保水力も高め、アトピー性皮膚炎や花粉所の予防にも効果が期待されている成分です。
しかし、効果があると断言できるほどの強いエビデンスはありません。


危険なモロヘイヤの毒


スーパーなどで買ってくるモロヘイヤは、葉だけになっているので何ら問題ありません。
しかし、モロヘイヤの種には毒があります。
最近では家庭菜園でモロヘイヤを栽培する人が増えてきていると言われていますが、子供やペットがモロヘイヤの種を見つけて食べてしますと危険です。


モロヘイヤの毒成分は、種に含まれていて、昔はアフリカで矢毒として使われていたほど、強い毒性をもった強心配糖体になっています。
その配糖体は、ストロファンチジン配糖体及びジギトキシゲニン配糖体という配糖体で、どちらも強心配糖体です。


実際に、家畜の牛が実のついたモロヘイヤの枝を食べて、食欲不振や起立不全に陥り、下痢に見舞われ、5頭中3頭が死亡するという事故も起きています。
家庭菜園用にモロヘイヤの種を買ってきた場合は、子供やペットが口に入れてしまわないよう、注意が必要です。

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