そして、そういう人の中に、自閉症の人がかなりみられます。
●自閉症の人とそのずば抜けた記憶力
自閉症で、この能力がある人は、電話番号を一瞬で記憶してしまったり、ほんの一瞬だけ見た景色を細部まで再現し絵にすることができたりします。
一言で自閉症といっても、症状の現れ方は千差万別ですが、根本的には次の3つの能力障害があり、これがあると自閉症と診断されます。
【①対人交渉の質的な問題】
まず、誤解してはいけないのが、自閉症は心の病気ではなく、脳の特性により起こる発達障害です。
【②コミュニケーションの質的問題】
自閉症の子は、通常の子供が真っ先に覚えるような「ママ、パパ」といった言葉を言わないのに、興味があるものや繰り返し聞く言葉は言えたりします。
自分と相手の立場を置き換えて学習することが若手なためと考えられます。他人と視線が合いにくかったり、逆に失礼なほど他人の目を凝視したりすることもあります。
【③イマジネーション障害】
不測の事態が起きるとパニックに陥って、いつもならできるはずのことができなくなってしまう傾向にあります。
不確定要素があるものに対して、臨機応変に対応する力が不足しています。
これらのことは、左脳がうまく発達しなかったり、活動していないことが原因で起こってくること多くなっています。
●自閉症の人はなぜ記憶力が良かったりするのか
すべての人ではありませんが、自閉症の人の中には、人並み外れた素晴らしい記憶力を持っている人がいます。
普通の人間は、見たり聞いたりしたものを、フィルターを通して取り入れています。
しかし自閉症で左脳があまり活動していないと、全ての情報をフィルターなしで一気に記憶したりすることができてしまうのです。
つまり、どんな情報だったとしても、選択することなく無意識に右脳に情報を記録してしまいます。
うらやましいなどと思ってはいけません。確かに多くのことを記憶できるかもしれません。膨大なデータも記憶することができるでしょう。しかし、ただ単に記憶するだけであれば、コンピューターに記憶させておけばいいのです。
記憶したものをいかに使いこなすかということが大切なことになります。脳は、左脳と右脳の両方がバランスよくしっかり働いてこと上手に使いこなすことができます。
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